ラトックシステムより2025年3月下旬に発売された「思い出ビデオ変換レコーダー3 RS-AVREC3」をレビューします。
VHSテープや8mmビデオなどのアナログ映像を、パソコンを使わずに手軽にデジタル化できるスタンドアロン型のビデオレコーダーです。
ビデオテープや再生するためのビデオデッキが劣化して映像が見れなくなってしまう「ビデオテープ2025年問題」という話も出てきています。
昔のホームビデオが見られなくなる前に、なんとかデジタル化したいと思っている人におすすめです。
では、さっそくレビューしていきましょう!

RS-AVREC3の特徴

RS-AVREC3は、ラトックシステムの思い出ビデオ変換レコーダーシリーズの最上位モデルです。
5インチ液晶を搭載し、HDMI入力にも対応している点が特徴です。
- パソコン不要でビデオテープをデジタル化
- 5インチ液晶搭載で録画しながら映像確認が可能
- HDMI入力対応でゲーム機やPC画面も録画可能
- 4K60Hzパススルー出力でテレビにも大画面表示
- 最大512GBのmicroSDカード・USBメモリ対応
RS-AVREC3は、操作もボタンひとつで録画の開始・停止ができるので、不要なシーンをカットする編集も簡単に行うことができます。
RS-AVREC3の仕様・外観
スペック
RS-AVREC3の仕様は以下のとおりです。
項目 | 仕様 |
---|---|
液晶サイズ | 5インチ |
最大記録解像度 | 4K(HDMI入力時)、720p(AV入力時) |
入力端子 | HDMI、コンポジット |
出力端子 | HDMI(4K60Hzパススルー対応) |
記録メディア | microSDカード(最大512GB) ※スピードクラス2、4、6のmicroSDカードは使用できません USBメモリ(最大512GB) 対応ファイルシステム:FAT32、NTFS、exFAT |
記録フォーマット | MP4(H.264、H.265) |
バッテリー | 1800mAh内蔵 |
外形寸法 | 57×83×24mm(突起部含まず) |
価格(税抜) | 59,800円 |

外観・付属品
本体は5インチ液晶を搭載しており、録画しながら映像や音声が確認可能です。
裏面にはゴム足がついています。


側面にはラトックシステムのロゴが印字されており、背面にはケーブル接続用のインターフェースが並んでいます。


付属品は以下の通り。
- 製品本体
- リモコン
- USB-ACアダプター(5V/2A)/USB給電ケーブル
- AVケーブル(RCAピンジャック/赤白黄)
- HDMIケーブル
- ユーザーズマニュアル/保証書

実際にビデオから録画してみた
VHSデッキとRS-AVREC3を接続して、実際にビデオテープのデジタル化を試してみました。


接続はとても簡単で、付属のコンポジットケーブル(赤・白・黄の3色ケーブル)をVHSデッキの出力端子とRS-AVREC3の入力端子に繋ぐだけ。

microSDカードを挿入し、VHSテープを再生しながら録画ボタンを押せば、すぐにデジタル化が始まります。

5インチの液晶画面には録画中の映像がクリアに表示され、音声も内蔵スピーカーから聞こえるので、録画の進行状況が一目瞭然です。

手順書不要なくらい簡単でした。
これくらいシンプルであれば機械が苦手な人でも使えるかと思います。
実際に使ってみた感想
パソコン不要で操作が簡単!

最大の魅力は、パソコンを使わずにビデオテープを簡単にデジタル化できる点です。
ビデオデッキとRS-AVREC3をケーブルで接続し、録画ボタンを押すだけで作業開始。操作に迷うことがありません。
またタイマー録画で60分など一定時間の間だけ録画することも可能。
従来のキャプチャーボードだとPCの設定やソフトの使い方を覚える必要がありましたが、これならパソコン操作に不慣れな方でも安心して使うことができます。
また、5インチの液晶画面で録画中の映像をリアルタイムで確認できるのは便利でした。
昔のホームビデオを見返しながら、「この部分だけ録画したい」が直感的に操作できるのが良かったです。
リモコンが想像以上に便利

付属のリモコンがあることで、離れた場所からでも録画の開始・停止ができるのは思った以上に便利でした。

5インチの画面を見ながら、RS-AVREC3とビデオデッキをリモコン操作をすることで、より簡単に録画作業をすることが可能です。
HDMI入力でゲーム録画にも対応
RS-AVREC3は、ゲーム機やPCの映像もデータ化可能です。
ゲームのプレイ動画を作りたい時や、PCの画面を録画したい時にも活用できます。

Nintendo SwitchやPS5などの現行のゲーム機はもちろん、レトロゲーム機の録画にも使えるのは嬉しいポイントです。

PS5にも接続してみました。

PS5で利用する場合は、システムメニューから「HDMI」-「HDCPを有効にする」をOFFにしてから利用する必要があります。(PS5は初期設定ではONになっています。)

4K60Hzパススルーに対応

4K60Hzパススルー出力に対応しているため、テレビにHDMI出力して大画面での再生も可能です。
録画中もゲームプレイに影響する遅延は感じませんでした。

遅延を感じずに高画質で録画しながらゲームプレイできるのは嬉しいですね。
他の機種との違い
思い出ビデオ変換レコーダーシリーズには3機種あります。
今回紹介しているRS-AVREC3は最上位モデルで、5インチディスプレイ+HDMI入力を搭載しています。単純にビデオテープのデジタル化だけなら下位モデルでも十分ですが、ゲーム録画もしたいならRS-AVREC3がおすすめです。
製品名 | 金額(税抜) | 特徴 |
RS-AVREC1 | 29, 800円 | 3インチ液晶、ビデオ録画向け |
RS-AVREC2 | 44,800円 | 5インチ液晶、音声非圧縮記録対応 |
RS-AVREC3 | 59,800円 | 5インチ液晶、HDMI入力対応 |
こんな人におすすめ
「RS-AVREC3」は以下のような人におすすめです。
- VHSテープをデジタル化したい人
- ゲーム録画をしたい人
- PC不要でキャプチャしたい人
まとめ
「RS-AVREC3」は、VHSテープなどのアナログ映像を手軽にデジタル化できる製品です。
パソコン不要の簡単操作で、思い出の映像を現代のデジタル形式で保存することが可能です。
手元のビデオテープやビデオデッキで再生できなくなる前に、ぜひ検討してみてください!

ラトックシステムはどんな会社?
ラトックシステムは、PC周辺機器やAV機器の開発・製造を手がける日本企業です。
特にキャプチャーデバイスやUSB機器の分野で高い技術力を持っており、ユーザーのニーズに合わせた製品開発を行っています。
今回の思い出ビデオ変換レコーダーシリーズも、「昔のビデオテープを簡単にデジタル化したい」というユーザーの声に応えた製品として注目を集めています。