パソコンのデータのバックアップは重要だとわかっていてもなかなか手をつけるのは難しいですよね。
「有料ソフトは高い」「無料だと機能は制限されていて使えない」
という人におすすめなのがバックアップソフトウェアの「MiniTool ShadowMaker」です。
今回はこちらのソフトの無料版について紹介していきたいと思います。
※本記事執筆時の「MiniTool ShadowMaker」のバージョンは4.7
MiniTool ShadowMaker とは?

MiniTool ShadowMakerは、株式会社MiniTool Software Ltd.が開発したWindows向けのバックアップソフトです。
同社はデータ復元ソフトやパーティション管理ソフトでも有名で、PC関連のユーティリティソフトとして世界中で利用されています。
対応OS・スペック
「MiniTool ShadowMaker」はWindows専用ソフトで、対応OSは以下の通りです。
OS | Windows 11 (すべてのバージョン) Windows 10 (すべてのバージョン) Windows 8/8.1 (すべてのバージョン) Windows 7 (すべてのバージョン) Windows Server 2022 Windows Server 2019 Windows Server 2016 Windows Server 2012/2012 R2 Windows Server 2008/2008 R2 |
CPU | Pentium 1 GHz |
メモリ | 32ビットOSなら1GB RAM 64ビットOSなら2GB RAM |
ディスク | 5 GBの空きディスク容量 |
対応ファイルシステム | exFAT、FAT16、FAT32、NTFS、Ext2/3/4 |
対応ストレージメディア | HDD、SSD、USB外付けディスク、ハードウェアRAID、ネットワークアタッチドストレージ(NAS)、ホームファイルサーバー |
ハイスペックを要求しないため、幅広いパソコン環境で問題なく動作するのが嬉しいポイントです。
無料版で使える機能が豊富!

MiniTool ShadowMaker はバックアップソフトウェアですが、無料版(フリー版)でも機能が充実しています。
無料版で使える機能
- ファイルのバックアップと復元
- システムのバックアップと復元
- パーティションのバックアップと復元
- ディスクのバックアップと復元
- ファイル同期と検索
- 非システムディスクのクローン
- ダイナミックディスク(シンプルボリューム)のクローン
- WinPEで復元
- スケジュールバックアップ
有料版のみで使える機能
- システムディスクのクローン
- 完全/差分バックアップスキーム
- ユニバーサル復元対応
- WinPEでバックアップ
- WinPEで同期
- WinPEでクローン作製
- WinPEでバックアップ管理
- WinPEで同期管理
正直、無料版でもここまで使えるのはいいですね。
システムディスクのクローンが有料版限定なのは少し残念ですが、一般的なバックアップ用途であれば無料版で十分対応できます。
有料版との機能比較はこちらを確認してください。
インストール方法
まずは公式サイトにアクセスして「無料体験」ボタンをクリックします。

「sm-online.exe」のダウンロードが開始されます。

ダウンロードしたファイルを実行するとインストーラーが起動します。

インストールする場所を変更したい場合は、「カスタムインストール」をクリックしてください。
問題なければ「今すぐインストール」ボタンをクリックします。

「今すぐ開始」ボタンをクリックします。

ホーム画面が表示されて完了です。

実際に使ってみた
今回は「MiniTool ShadowMaker」無料版の基本機能であるファイルのバックアップ、復元を試してみました。
ファイルバックアップ
左メニューの「バックアップ」を選択し「ソース」をクリック後、タイプの選択画面で「フォルダーとファイル」をクリックします。


バックアップするフォルダもしくはファイルを選択して「OK」ボタンをクリックします。
今回はテキストファイルで試してみます。

続いてバックアップ先のフォルダを選択して「OK」ボタンをクリックします。
確認画面が出るので「OK」ボタンをクリックするとバックアップが開始されます。


管理メニューでバックアップ状況が確認できます。

スケジュールバックアップ
管理メニューからスケジュール実行したいバックアップ後、「…」ボタンをクリックして「スケジュール編集」を選択します。

スケジュール間隔を設定して「OK」ボタンをクリックします。
(今回は毎日実行で、0時から1時間毎にバックアップを取得する設定にします。)


「正常に更新しました」が表示されたら設定完了です。


ログメニューから1時間おきにバックアップが取得できていることが確認できます。

スケジュール設定が可能な項目は以下のとおり。
種類 | 設定項目 |
毎日 | 開始時刻、実行間隔 |
毎週 | 開始時刻、曜日 |
毎月 | 開始時刻、日 |

無料版でスケジュールバックアップまで可能なのは嬉しいですね!
復元
復元メニューから復元につかうバックアップを選択後、「復元」ボタンをクリックします。
バックアップバージョンが表示するので、戻したいバージョンを選択して「次へ」ボタンをクリックします。


復元したいファイルにチェックを入れて「次へ」ボタンをクリックします。
(今回は「testdata」フォルダ配下の「mtsm-data.txt」を削除してみました。)


復元ターゲットを選択して「開始」ボタンをクリックします。
「操作は正常に終了しました」が表示されたら完了です。


「testdata」フォルダ配下の「mtsm-data.txt」が復元されました。

感想
良かったところ
画面が直感的で使いやすい

画面がシンプルなデザインのため、初心者でも迷わず操作することができます。
いざという時の復元作業も、直感的な操作で行えます。
日本語対応もバッチリです。
無料でスケジュール機能が使えるのが嬉しい!

多くのバックアップソフトでは有料となるスケジュール機能が無料で使えるので、コストをかけずに定期自動バックアップを取得することができます。
気になったところ
クローン機能は有料版のみ

SSD換装やPC入れ替え時に便利なシステムディスクのクローン機能が無料では使えません。
頻繁にシステム移行のような作業をする場合は有料版を検討してみてください。
バックアップ対象フォルダやファイルの変更が即座に反映されない

ソフト起動中にバックアップ元のフォルダやファイルを追加・削除しても、「MiniTool ShadowMaker」の画面にはすぐ反映されません。
再度MiniTool ShadowMakerを起動し直すと変更が反映されます。

Windowsのエクスプローラで追加したファイルやフォルダが見えない、となった場合はソフトを再起動してみてください。
こんな人におすすめ!
- 日常的にバックアップを取り始めようと思っている人
- 個人利用でコストを抑えてバックアップソフトを導入したい人
- 無料で定期バックアップを取りたい方
まとめ
MiniTool ShadowMaker無料版は、無料なのが信じられない機能が充実したバックアップソフトです。
システムディスクのクローンは有料版限定ですが、一般的なデータバックアップであれば無料版で十分対応できるかと思いました。
バックアップソフトを探している方、特に「まずは無料で試してみたい」という方には、間違いなくおすすめできるソフトです。